中村牧子『学校の窓から見える近代日本 協調の起源と行方』を暑い図書館の中で快読。いやぁ、凄かったですよ。既知の先行研究を中村が提唱する「決定」のメカニズム(+αの検討)から読み直すと→かくも手際よく教員社会の文化研究(そして横並びを強いる「日本的」組織のメカニズム研究)が出来るのか! といった内容。修論の後方支援に使用できそう。


データに浮かび上がる人々の生活を適宜人々によって紡がれた言説(その取り出し方も、それほど咎められるほど恣意的ではないように感じるのは私の〈読み〉が甘いせいか?)によって鍛えなおしている点も、論証のしかたの一例として見習いたい。