文法 第1回

国語科の教員として授業らしい授業を、はじめて(?)してきました。


中学校1年生、文法の授業。手始めに、某巨大匿名掲示*1を見せました(笑)*2。しばらくその「すばらしい世界」に親しんだ後、インターネット上の「文法」が日常会話のそれといかに違うかを検討させ、「文法」の考え方をずらすこと、及び文法には二つの側面があること(=自然発生的にうまれた言葉の「中」から発見できる「文法」と、メディアの利用方法や技術的な制約によって「外」から言葉の運用が枠づけられた結果、できてしまった「文法」とがあること)を確認しました。


次の授業は学校図書『国語1』所収、宮腰賢(!)の文章から、実は「外」から言葉の運用が枠づけられた結果生まれる「文法」というのも日常生活のなかで結構存在すること、そして明治の為政者たちがこの「文法」生成のメカニズムに気づき、確信犯的に国民統合を進めていくなかで「国文法」なるものを作っていったことを見ていく予定。よって使う補助資料は、福沢諭吉の『旧藩状』と、彼がどうやって演説と出版をしたかです。

*1:電車男」は4クラスほぼ全員知ってた。しかしそれが2ch生まれということになると、その3分の1しか知らないっぽかった。2chを知っていたのもそのくらい。書き込み経験済みが1クラスで4〜5人、といったよーな感じ

*2:前日献血をしたのに、教育的配慮等々で掲示板をいろいろ廻ったり編集してたりした結果、睡眠時間が30分ほどとなってしまいました。帰ってきてきちんと寝たけど