文法 第1回
国語科の教員として授業らしい授業を、はじめて(?)してきました。
中学校1年生、文法の授業。手始めに、某巨大匿名掲示板*1を見せました(笑)*2。しばらくその「すばらしい世界」に親しんだ後、インターネット上の「文法」が日常会話のそれといかに違うかを検討させ、「文法」の考え方をずらすこと、及び文法には二つの側面があること(=自然発生的にうまれた言葉の「中」から発見できる「文法」と、メディアの利用方法や技術的な制約によって「外」から言葉の運用が枠づけられた結果、できてしまった「文法」とがあること)を確認しました。
次の授業は学校図書『国語1』所収、宮腰賢(!)の文章から、実は「外」から言葉の運用が枠づけられた結果生まれる「文法」というのも日常生活のなかで結構存在すること、そして明治の為政者たちがこの「文法」生成のメカニズムに気づき、確信犯的に国民統合を進めていくなかで「国文法」なるものを作っていったことを見ていく予定。よって使う補助資料は、福沢諭吉の『旧藩状』と、彼がどうやって演説と出版をしたかです。