公共性②

教育で公共(性)が語られるとき、語っている方々の反対語を以下列挙。「教育的」同様、「公共」も教育において殺し文句らしい。

  • 私事性
  • 党派性
  • 主権在民(※明治期、公共=天皇制だったときのこと)
  • 国家主義(※みんなで決める=公共、ってこと)
  • 閉鎖性
  • 差異・多様性

…なんじゃこりゃ? この反意語がすべて「公共」として語られる教育の言説空間って。


興味深いのは公共性と国家の関係です。もし公共性=私事性(つまり親の利害)の反意語としてとった場合、教育への国家による介入が奨励される。一方、公共性=国家の介入の反意語としてとった場合、(あたりまえですが)教育への国家による介入が否定される、っていうのがオモシロイ。ちなみにいろいろ調べてみると、最近は前者の風潮で教育の公共性を語る産業界vs. 教育基本法反対などに見られるように、後者の風潮で教育の公共性を語る学術界という図式があるようです。